藤井 克徳 氏 講演会資料

 ●主催:ポプラの会&絆の会 
 日時:2012年11月30日 13:00〜16:30 会場:長野市若里市民文化ホール
 
  障害者福祉の最新の動きと私たちのあした
運動の大切さを考える、それぞれができることを少しずつ 
   きょうされん/日本障害者協議会
常務理事 藤井克徳

   はじめに 
 
  • 自己紹介
  • 忘れてはならない「東日本大震災と障害者」
  • 最近気になること(きょうされんの実態調査など)
 1. 比べること、深めることの大切さ 
  1) 障害のある人を支える政策水準をとらえる4つのものさし 
    ア、障害のない人の生活水準と比べること
 イ、日本と同じような経済力を持つ国々と比べること
 ウ、過去と比べること
 エ、障害のある人のニーズと比べること
 2) 物事を深めるときのポイント
    ア、事実に照らして
 イ、背景を読み解く
 ウ、本質に迫る 
 2.  意識(心)と政策(かたち)の関係を考える
 1)  差別や偏見はどこからくるか
 2)  刷り込みの威力
3)  意識が先か、政策が先か
 4)  欧州の成功例が教えるもの
 3.  障害のある人の政策をめぐる国の内外の潮流
 1)  国際的な動き
  ア、障害者権利条約が誕生して6年、あらためてその本質を考える
  イ、アジア太平洋地域でも新たな方向が(2013年から始まる新しい「権利保障推進」の10年)
 2)  国内の動き
    ア、自立支援法問題と訴訟運動(基本合意文書の締結)
 イ、障がい者制度改革推進会議(推進会議)の設置と3つの法律の改正・創設
   ・障害者基本法の抜本改正 2011年
   ・障害者総合福祉法の創設(障害者総合支援法に変質) 2012年
   ・障害者差別禁止法の創設(どうなるかは不透明) 2013年
 ウ、推進会議から障害者政策委員会へ、当面の障害者政策委員会の課題・役割
   ・障害者差別禁止法案のチェック
   ・新たな障害者基本計画の意見具申
 エ、この先をどう予想するか(曇りのち……?)
 4. 「私たちの明日」を確かなものにしていくための10の条件(さし当たっての重点政策課題)
1)   家族依存からの脱却
2)   社会的入院・社会的入所問題の解消
3)   障害者差別禁止法の制定
4)   本格的な所得保障制度の確立
5)   地域生活を支える社会資源の質と量の充実
6)   ディーセントワーク(尊厳ある労働)の視点での就労支援策の拡充
7)   バリアフリー・ユニバーサル(情報・通信、建物・交通)政策の推進
8)   基礎データの集約・蓄積(当事者のニーズ・生活実態、海外データなどの把握) 
 9)   障害者行政組織機構の見直し(厚労省に「障害者支援局」の創設など、地方行政でも
10)    障害者政策関連の予算確保(当面はOECDでの分配率水準の中間並み)
5.  「運動は裏切らない」、運動のないところに本物は生まれない
1)   ぶれない、こびない、あきらめない
2)   運動だからこそ変えられるもの
3)   私たち一人一人にできること(問われる4つの力
4)   ポプラの会・絆の会への期待(当事者参加、当事者運動の大切さなど含む)
6.  むすび
   
   ■添付資料 (クリックして資料をご覧ください==PDFファイル 別ページで開きます)
  資料1 震災の障害者被害状況2012.09.05HNK
資料2障害のある人の地域生活実態調査(ダイジェスト版)
資料3自立支援法訴訟・基本合意文書
資料4推進会議第一次意見
資料5骨格提言の概要
資料6差別禁止法の概要
資料7「見えないけれど観えるもの」(藤井克徳著)抜粋
資料8 新聞切り抜き
         8-1 河北新聞 焦点記事 東日本大震災の障害者の犠牲
     8-2 朝日新聞 働く障害者の年収
     8-3 朝日新聞 チャンピオン賞受賞(藤井 克徳氏)
   
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